運び方・積み方

米袋の組み方や米を積む際のコツを紹介します。

※万が一袋を破いてしまった場合には、できるだけ米をこぼさないよう穴の開いた方を上に向けるなどして、現場の上司・先輩へ速やかに報告しましょう。怒られるかもしれませんが、ミスを隠しているともっと怒られます。その後の処理は上司の指示に従いましょう。

準備運動をしよう

作業に取りかかる前には、準備運動をして筋肉をほぐしましょう。屈伸運動、太ももをのばす、手首足首のストレッチなど簡単なもので構いません。面倒くさがらずに取り組みましょう。

基本的な重量物の持ち上げ方

米袋に限らず、重いものを持ち上げるときは、腕や腰を使って持ち上げるのではなく、ひざ・太ももを使って下半身から持ち上げるようにしましょう。十分に体を沈め、下半身から持ち上げるよう意識してください。体全体をうまく使うことで、腕や腰など局所的にかかる負担を軽減できます。

ひざを曲げて抱え込むように持ち上げる様子

(ナボリン倶楽部「腰痛になりにくい姿勢」参照)

米袋の扱い方

実際に作業するときにはすでに袋に米が詰まった状態ですが、米袋の構造、米袋の結び方などもあわせて紹介します。

米袋の構造

一般的な米袋は厚手のクラフト紙を3重にして作った袋の上部に、紙製の平紐が貼り付けられた構造をしています。袋の上部を「口(くち)」、紐を「口紐(くちひも)」と呼びます。材質は紙ですがかなり丈夫です。ただし、パレット(特に木製パレット)の角やフォークリフトの爪に当たるとすぐに破れてしまいますので注意してください。また、紙袋なので水気は大敵です。手袋や米を降ろすところが濡れていないか確認しましょう。

米袋の結び方

こちらはYouTubeからtora yagiさんの動画「上手な米紙袋結び方(201308)」を紹介させていただきます。米袋に玄米を詰めたら空気を抜き、口の部分を3回折り返すそうです。口紐を右1回、左1回結んだあと、真結びをするそうです。絞りすぎず、左右で10cm程度開けるとよいそうです。

画像をクリックするとYouTubeのページへジャンプします。※現在、動画は削除されています。


tora yagiさんは米袋を1袋ずつ丁寧に積み上げていらっしゃいます。筆者が紹介する積み方とは異なりますが、大変美しい椪を作っていらっしゃるので、こちらも参考にしてください。

YouTubeキャプチャー画像

米袋の持ち上げ方

袋の口の部分と底の部分に手を当て、米袋をしっかり握り(握力を意識!)、抱え込むように下半身から持ち上げます。腰の高さくらいまで持ち上げ運びましょう。

口紐をつかんで持ち上げると、紐が切れる恐れがあるのでやめましょう。

口と底を両手でしっかり握る紐だけで持ち上げるのはダメ!

米袋の組み方

筆者が作業で目にした米の組み方は「5俵椪」「7俵椪」「8俵椪」「10俵椪」です(実際に積んだ経験があるのは7俵椪と10俵椪)。パレットの大きさに応じて米の組み方(袋数)を変えます。以下は袋の口を外に向けて積んだ場合の図です。


5俵椪は倉庫内に積み置きする場合によく用いられる組み方です。パレットの上に積むことはあまりないかもしれませんが、便宜的にパレットの上に積んだ模式図を掲載します。

5俵椪(6段の場合)

イラストイラストイラスト
1・3・5段目2・4・6段目横から見た図

7俵椪(6段の場合)

イラストイラストイラスト
1・3・5段目2・4・6段目横から見た図

8俵椪(6段の場合)

イラストイラストイラスト
1・3・5段目2・4・6段目横から見た図

10俵椪(8段の場合)

イラストイラストイラスト
1・3・5…段目2・4・6…段目横から見た図

米袋の積み方

ここでは7俵椪と8俵椪の積み方について詳しく解説します。「角を先に積む」「隙間に残りを埋め込む」というポイントはどの組み方でも同じです。

7俵椪の積み方

米袋を1段につき7つ並べる組み方です。縦に4つ、横に3つずつ並べます。2段目以降は互い違いになるよう積み上げていきます。口を内・外どちらへ向けるかは作業により異なります。

はじめに角(赤い箇所)に置き、その間に残り(緑の箇所)を埋め込みます。

イラストイラスト
先に角間は後

8俵椪の積み方

米袋を1段につき8つ並べる組み方です。1・3・5段目は縦に8つ、2・4・6段目は縦に2つ、横に6つずつ並べます。口を内・外どちらへ向けるかは作業により異なります。

はじめに角(赤い箇所)に置き、その間に残り(緑の箇所)を埋め込みます。

1・3・5段目

イラストイラスト
先に角間は後

2・4・6段目

イラストイラスト
先に角間は後

米を積む際のポイント

米袋は置かずに落とす!

米袋は腰くらいの高さからドシンッと落とします。落とすことで袋の中の米粒が安定し、より崩れにくい椪を作ることができます。袋が破れないかと遠慮する心配はありません。

※筆者は先輩からこのように教わりましたが、これについては指導者や現場の方針に従ってください。

角が先!隙間に残りを埋め込む

先に角を並べ、その間にもう1袋を埋め込む要領で並べていきます。角をしっかり揃えることで、安定した椪に仕上げます。慣れるまでは1段並べるごとにきちんと角が揃っているか目で確認し、次の段を積みましょう。

角をきっちり揃える!

慣れないうちは、上の段に行くにつれて角が不揃いになったり、米袋の間隔が開いたりしがちです。米袋の間隔が開くと椪が不安定になり崩れやすくなります。角をしっかり揃えることで、しまりの良い安定した椪に仕上げましょう。慣れるまでは1段並べるごとにきちんと角が揃っているか目で確認し、次の段を積みましょう。

必要なのはテクニック!

米積みの作業は力任せに行うものではありません。ある程度の体力は必要ですが、それ以上にテクニックが重要です。どんな作業でも、経験の長い方ほど無駄な動きが少なく、所作には洗練された美しさがあります。上手な人を手本として、どうしたら効率よく作業できるか工夫をしましょう。「よい仕事は美しい」のです。

ページの先頭へ戻る